【講座開催レポート】~まちばの哲学講座・第1回~
- 2016/06/08
- 11:35


【講座開催レポート】~まちばの哲学講座・第1回~
5月21日、「国際情勢を読むための哲学講座」の第1回目が終了しました。受講者は6名、3名は松戸在住の方でしたが、残りの3名は世田谷や豊島区からの参加でした。
講座が始まる前から、講師の谷口先生と受講生の方とでいろいろお話が盛り上がっており、和やかな雰囲気の中スタートしました。3時間という長丁場の講座でしたが、谷口先生の講義を中心に、途中受講生のいろんな質問が飛び交いながら、とても賑やかに、そして深い議論の生まれる時間となりました。
学校で習っていたころは、日本史も世界史も倫理や哲学も、退屈な時間だなと思っていましたが、改めて自分の関心のもとに話を聞くと、こんなに面白い世界だったのかと、びっくりします。
講師の谷口先生が前回の講義でおっしゃっていたこと。
「歴史を歴史だけで見るのではなく、哲学を哲学だけで見るのではなく、現在を現在だけで見るのではなく、3つを3つのつながりの中で見ていくこと。現代を歴史が照らし、歴史を現代が照らす。歴史を読むには当時の思想(哲学)を読む必要があり、当時の思想を読むには歴史を紐解く(思想史)必要がある。そして、当時の思想を今の私たちが読み解きつつ、今の私たちの思想が当時の思想によって読み解かれる。すべては全部つながっていて一つである」と。
歴史や哲学や近代を、ただの知識や教養としてみるのではなく、今の自分を紐解くために見ていく。そうすると、いろんなことが自分ごととして見えてくるし、他の人はどのように感じ、考えているのかということも、同時に興味の対象になり、より深く学ぶことがができるのだなと感じました。学ぶというのは、自分の中にある様々なかけらを有機的につなげてネットワークをつくっていく作業なんですね(きっと)。
そんな風に学生時代から歴史や哲学にふれることが出来てたらと思いますが、今からでも遅くない!ということで、まちばの哲学講座、第2回も引き続き開催いたします。ご関心の向く方ぜひお気軽にご参加ください。
個人的には、第5回に予定されている「自由は何のためにあるのか」というテーマがとても面白そうだなと思っています。(中尾)
<今後の予定>
第1回 5月21日(土)「近代とは何か」(※終了)
第2回 6月11日(土) 「個人主義とホッブズの社会契約説から見えてくる”近代”」
第3回 7月16日(土)「”近代”の格差なき人間像がもたらす市民社会の陥穽
(後半)
第4回 8月20日(土)「平等化の進展がもたらす危機」
第5回 9月 3日(土)「自由は何のためにあるのか」
第6回 10月1日(土)「”正(善)”に優先する”権利”」
【WEB】http://machibacollege.blog.fc2.com/blog-entry-9.html
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