【講座開催レポート】-まちばの哲学講座・第2回-
- 2016/07/09
- 20:10
【講座開催レポート】-まちばの哲学講座・第2回-
~「時代を乗り越えた知恵が、次の世代を規定していく」
6月11日(土)は「まちばの哲学講座」の第2回でした。
今回も松戸市内だけでなく、都内からも参加者が集まり、多様な6名の方が受講されました。
「国際情勢を読みとくための哲学」、この講座の大きなテーマは、ただ哲学を勉強するのではなく、
国際情勢やこの自分たちが生きている現代というものが何なのか、それを読み解くための哲学、
過去の思想家たちがどんなことを考え、どのようの思想を組み立て、その思想に世界はどのように影響を受けたのか、
その影響は今の私たちにどのように流れ込んでいるのか、そのようなことを考えるための講座として、開かれています。
今回、具体的に取り上げたのは、思想家「トマス・ホッブズ」と「ジョン・ロック」。
彼らが唱えた「社会契約説」を読み解きながら、自分たちの考えとの共通点や差異を見つけていくような時間となりました。
ある参加者が「時代を乗り越えた知恵が、次の世代を規定していく」というコメントをしていて、とても興味深いと思いました。
ホッブズやジョン・ロックらの思想は、当時のヨーロッパにおける問題について、
新しい考え方や価値観として、大変な時代を乗り越えていく大きな知恵であり力だったのだろうと理解できる反面、
その力によって乗り越えていった人間が新しく作り出した時代には、
だんだんその知恵が縛りや不自由として働いたり、新しく乗り越えるとものとして私たちに迫ってくる。
どんな人においても、考え方や価値観というのは、気づかないうちに身に着けているもので、
それが自分を「縛っている」なんて夢にも思わず日々を過ごしている。
ましてや、それが「乗り越えるべきもの」なんて発想に行き着くこともないでしょう。
この講座を通じて、私が今考えてることは、
前の世代の方たちの築いてきたもの、「伝統」を受け継ぐというのは、
思想そのものに規定されることなく、その思想とともに自分の思想を育てていくこと、そういうことなのではと思っています。
尊敬と感謝を気持ちをもって、親を乗り越えていくような、そんなイメージが浮かんでいます。
(中尾)
~「時代を乗り越えた知恵が、次の世代を規定していく」
6月11日(土)は「まちばの哲学講座」の第2回でした。
今回も松戸市内だけでなく、都内からも参加者が集まり、多様な6名の方が受講されました。
「国際情勢を読みとくための哲学」、この講座の大きなテーマは、ただ哲学を勉強するのではなく、
国際情勢やこの自分たちが生きている現代というものが何なのか、それを読み解くための哲学、
過去の思想家たちがどんなことを考え、どのようの思想を組み立て、その思想に世界はどのように影響を受けたのか、
その影響は今の私たちにどのように流れ込んでいるのか、そのようなことを考えるための講座として、開かれています。
今回、具体的に取り上げたのは、思想家「トマス・ホッブズ」と「ジョン・ロック」。
彼らが唱えた「社会契約説」を読み解きながら、自分たちの考えとの共通点や差異を見つけていくような時間となりました。
ある参加者が「時代を乗り越えた知恵が、次の世代を規定していく」というコメントをしていて、とても興味深いと思いました。
ホッブズやジョン・ロックらの思想は、当時のヨーロッパにおける問題について、
新しい考え方や価値観として、大変な時代を乗り越えていく大きな知恵であり力だったのだろうと理解できる反面、
その力によって乗り越えていった人間が新しく作り出した時代には、
だんだんその知恵が縛りや不自由として働いたり、新しく乗り越えるとものとして私たちに迫ってくる。
どんな人においても、考え方や価値観というのは、気づかないうちに身に着けているもので、
それが自分を「縛っている」なんて夢にも思わず日々を過ごしている。
ましてや、それが「乗り越えるべきもの」なんて発想に行き着くこともないでしょう。
この講座を通じて、私が今考えてることは、
前の世代の方たちの築いてきたもの、「伝統」を受け継ぐというのは、
思想そのものに規定されることなく、その思想とともに自分の思想を育てていくこと、そういうことなのではと思っています。
尊敬と感謝を気持ちをもって、親を乗り越えていくような、そんなイメージが浮かんでいます。
(中尾)
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