開かれた公共空間を、市民の手で!
- 2017/08/22
- 23:33
「開かれた公共空間を、市民の手で!」
駅前でふと足を止めて音楽を聴きいる時間。そこは、子どもたちが走り回り、偶然に並んだ見知らぬ人に思わず会釈を交わすような、人の生き生きとした日々の些細なふるまいが、自然ににじみ出ていくような場です。それが、「ヒカッテルネ!松戸マルシェ~音楽のちから~」が創り出したい場です。出演者も、休日のシンガーソングライターから、これからメジャーになると大志を抱くアーティスト、パフォーマー、子どもたちのタップダンス・縄跳び、フラダンス、大道芸、チンドン屋、紙芝居まで、ジャンルを問いません。その日ばかりは、大人も子どもも、お年寄りも障がいのある人も、みんなで、ウキウキと町に出ていくのです。そのために、松戸マルシェ実行委員会は、機材を自分たちで持ち込んで、資金集めはもちろん、行政的な手続きから警察や駅の方の理解を得ることまで、手弁当で取り組んでいます。出店する東口商店会のおじちゃんたちと「きょうもがんばろぜ!」と声を掛け合いながら。
アートによるまちづくりには、様々な試みがあります。多くは、経済効果を狙った地域活性化事業です。自治体や観光産業と連携しています。直接的な経済効果はブームが去っていくと継続できない事例もよく見かけます。流行り廃りは仕方ないのでしょうか?表面的なお金の回り方ではない、もっと、生活に根差した、暮らしの中の経済圏が作れたらと思っていますが、なかなかそこまではたどり着きません。
そこで、私たちの地域活性化事業「松戸マルシェ」は、視点を変えて、ささやかな「まちの自治」にチャレンジしています。駅前という管理された公共空間を、市民が自らの手で生き生きと活動できる空間に変えていこうという試みです。住む人が主人公になれる日常の公共空間を創っていきたいのです。活性化イベントを実施しても、お金が回ることや来訪者が多いことが、そのまま、まちの活性化につながらないと気づいたから、イベントを開催するプロセスで、出会い、つながり、かかわりを蓄積していこうとしています。かかわりの中で回るお金は留まることなく生きています。私たちは、豊かさや幸せを、限られた人々の経済活動ではなく、人と人のかかわりの頻度から生み出したいのです。
「開かれた公共空間」は、市民が管理運営に参画して、自発的に緩やかに管理することで互いの存在を守られる空間ではないでしょうか。互いの存在に気付くとを繰り返いしながら、関係を緩やかに蓄積しながら、「松戸マルシェ」がかかわりという財産を積み上げていると思うこの頃です。
開催日:毎月第3日曜日10:00~16:00
場所:松戸駅東口デッキ 松戸駅東口定期祭りと同時開催。
(7月・8月は暑さのため、中止です。)
主催:松戸マルシェ実行委員会 実行委員募集中!
連絡先:地域活性化センター松戸(NPO法人CoCoT運営)
047-711-7445 mail:center@npo-cocot.com
facebook:
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