まつど市民活動サポートセンターの指定管理取り消しの発端となった「相殺通知」は
判決の仮執行の附帯文に基づいたものであるから、
根拠のある正当なものだと大方の方が言う。
書面上はその通りだ。
だが、そこに、現状を把握しようとする思考がない。
考察し思考しようとする努力がないと思う。
指定管理者制度を導入するにあたっての5年間の歴史や
その根拠となった提言書
『「パートナーシップで何が変わるの?」市民活動促進とパートナーシップ構築の方針、
ならびに「まつど市民活動サポートセンター」の運営・機能に関する提言』
で、語られていること。
そして何より、民営から直営に一夜で運営形態を変更した公共施設が
参画と協働の推進拠点である市民活動サポートセンターであること。
そして、現実に、そこで、NPOの運営により、評価されるべき実績を挙げ、
多くの市民活動団体が活動していること。
これらの点は、全て欠落しているのだ。
私たちが心底に留意しなくてならないのは、
判決文に書いている形式的な論理を実施したと客観的な意見を述べることではなく、
現状を考察して、
今、この町に、何が起きているかということではないのだろうか?
自分たちの身に何が降りかかるのかを考えることではないか?
文書の論理に追随することと、自分の意見を持つこととは違うのではないか?
自分が何を感じ、何を選択したか、深く批判的な精神を持って
思考することを止めたら、
市民活動が育つことはないと、
私は思う。
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