「ただの損害賠償事件には終わらせない」
- 2015/01/21
- 18:24
「市民自治」、「協働」、「対等性」 ・・・
これまでのアートラインプロジェクト勉強会で、出てきたキーワードです。
これらの言葉を、抽象的な理念の言葉ではなく、
具体的な日々の暮らしの中にあるものにして
生活実感を持って語りたい。
アートラインプロジェクトという行政がNPOと協働して実施した地域活性化事業が、
NPOに対する損害賠償請求に発展した松戸アートラインプロジェクト裁判は、
これからの協働の在り方に大きな疑問を投げかけました。
協働の大原則である行政と市民との対等性について、
これまで、私たちは、言葉や文字にされた理念上の「対等」を
互いの信頼関係(!)のもとに信じていました。
そうでなくては、経済基盤のない社会的弱小団体の市民活動団体が、
公共性を掲げて行政と協働できるはずがありません。
CoCoTの裁判は、その欺瞞に気が付かせることになりました。
つまり、どんな美辞麗句を掲げたところで、損得や責任問題が発生すれば、
行政は、当たり前のように、立場の弱い下請けに責任を押し付ける構造に変わりはなかっということです。
協働も、「金と権力」「経済と組織の建前」という極めて現代資本主義社会の根幹的な問題から切り離すことはできません。
協働事業であろうとなかろうと、発注者と受注側の対等性を保たせることは、非常に困難です。
心ならずも、お金を出してくれる側の意向に沿う場合も多いものです。
そうせざるを得ない社会構造があり、
それを良しとしなくても、追従せざるを得ません。
私たちがこの裁判の発端で、
仕事をもらう側として「仕方がない」と思ったら、
相手の意向に沿ったお金で決着をつけようと考えたら、
世間でいうもっと「大人の判断」で行動したら、
指定管理をはく奪されるようなことまではなかったでしょう。
「仕方がない。」―矛盾や不調和を抱えたまま、明日への希望を感じさせない、モノがあふれているのに充足感を感じさせないその言葉を使うことを、私たちは拒んだのです。
考えることを止め、判断することを放棄したら、
私たちは、自分自身が幸福であるか不幸であるかさえもわからなくってしまいます。
「仕方がない。」という言葉を拒んだとき、
それぞれの立場と個々の価値観が、法廷の中と外でせめぎ合うことになりました。
これからも、自分たちのことを語るおこがましさに躊躇しながらも、
裁判の中で、、「協働」が自発的な意思と思考に裏打ちされないと、ただ、等価交換の資本主義経済破たんのつけを回す仕組みしかならないことを示し続けます。
この裁判により、気が付いた人たちは去り、ご都合主義の「協働」は終焉します。
この裁判をただの損害賠償事件に終わらせることなく、市民の手によるまちづくりを考える材料になるきっかけにしていこうと思います。
「ただの損害賠償事件には終わらせない」
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/////)) 第3回松戸アートライン訴訟勉強会 ((/////
|| 日時: 2015年1月22日(木) 18:30~20:30
|| 場所: 女性センターゆう松戸 研修室
|| 内容: アートラインプロジェクト裁判をきっかけにして、
市民と行政の関わりを共に考え学んでいく場の立ち上げを検討します。
|| 参加費: 500円(資料代のみとなりますので、ご支援の寄付をお願いいたします。)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
明日の松戸アートラインプロジェクト勉強会のご案内です。
これまで、この勉強会は、
CoCoTの裁判の経過と、CoCoTを応援してくださる方の情報共有の場としてありましたが、
東京高裁の結審の判断を受けて、
これからの方向性を考えていきたいと思っています。
裁判の当事者と、支援者という立場を超えて、
この民事訴訟をきっかけに、市民と行政の関わりを、共に考え学んでいく場にしていきます。
この会の主催や運営方法や、取り上げていくテーマも、
参加者の皆さんが意見交換して、
学びの場の活動を立ち上げていきます。
ご参加お待ちしております。
これまでのアートラインプロジェクト勉強会で、出てきたキーワードです。
これらの言葉を、抽象的な理念の言葉ではなく、
具体的な日々の暮らしの中にあるものにして
生活実感を持って語りたい。
アートラインプロジェクトという行政がNPOと協働して実施した地域活性化事業が、
NPOに対する損害賠償請求に発展した松戸アートラインプロジェクト裁判は、
これからの協働の在り方に大きな疑問を投げかけました。
協働の大原則である行政と市民との対等性について、
これまで、私たちは、言葉や文字にされた理念上の「対等」を
互いの信頼関係(!)のもとに信じていました。
そうでなくては、経済基盤のない社会的弱小団体の市民活動団体が、
公共性を掲げて行政と協働できるはずがありません。
CoCoTの裁判は、その欺瞞に気が付かせることになりました。
つまり、どんな美辞麗句を掲げたところで、損得や責任問題が発生すれば、
行政は、当たり前のように、立場の弱い下請けに責任を押し付ける構造に変わりはなかっということです。
協働も、「金と権力」「経済と組織の建前」という極めて現代資本主義社会の根幹的な問題から切り離すことはできません。
協働事業であろうとなかろうと、発注者と受注側の対等性を保たせることは、非常に困難です。
心ならずも、お金を出してくれる側の意向に沿う場合も多いものです。
そうせざるを得ない社会構造があり、
それを良しとしなくても、追従せざるを得ません。
私たちがこの裁判の発端で、
仕事をもらう側として「仕方がない」と思ったら、
相手の意向に沿ったお金で決着をつけようと考えたら、
世間でいうもっと「大人の判断」で行動したら、
指定管理をはく奪されるようなことまではなかったでしょう。
「仕方がない。」―矛盾や不調和を抱えたまま、明日への希望を感じさせない、モノがあふれているのに充足感を感じさせないその言葉を使うことを、私たちは拒んだのです。
考えることを止め、判断することを放棄したら、
私たちは、自分自身が幸福であるか不幸であるかさえもわからなくってしまいます。
「仕方がない。」という言葉を拒んだとき、
それぞれの立場と個々の価値観が、法廷の中と外でせめぎ合うことになりました。
これからも、自分たちのことを語るおこがましさに躊躇しながらも、
裁判の中で、、「協働」が自発的な意思と思考に裏打ちされないと、ただ、等価交換の資本主義経済破たんのつけを回す仕組みしかならないことを示し続けます。
この裁判により、気が付いた人たちは去り、ご都合主義の「協働」は終焉します。
この裁判をただの損害賠償事件に終わらせることなく、市民の手によるまちづくりを考える材料になるきっかけにしていこうと思います。
「ただの損害賠償事件には終わらせない」
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/////)) 第3回松戸アートライン訴訟勉強会 ((/////
|| 日時: 2015年1月22日(木) 18:30~20:30
|| 場所: 女性センターゆう松戸 研修室
|| 内容: アートラインプロジェクト裁判をきっかけにして、
市民と行政の関わりを共に考え学んでいく場の立ち上げを検討します。
|| 参加費: 500円(資料代のみとなりますので、ご支援の寄付をお願いいたします。)
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明日の松戸アートラインプロジェクト勉強会のご案内です。
これまで、この勉強会は、
CoCoTの裁判の経過と、CoCoTを応援してくださる方の情報共有の場としてありましたが、
東京高裁の結審の判断を受けて、
これからの方向性を考えていきたいと思っています。
裁判の当事者と、支援者という立場を超えて、
この民事訴訟をきっかけに、市民と行政の関わりを、共に考え学んでいく場にしていきます。
この会の主催や運営方法や、取り上げていくテーマも、
参加者の皆さんが意見交換して、
学びの場の活動を立ち上げていきます。
ご参加お待ちしております。
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