子どもの居場所「ひだまり」=まるごとスマイルファンド助成団体
- 2015/02/25
- 14:35
「行かないことを責めない」
「行かないことを否定的に見ない」
足が向かない状態とどう向き合い、
どう考え、どんな道を開いていくか、一緒に考えていく。
=不登校問題を考える東葛の会『ひだまり』=

「いじめその他で学校に行けなくなった子どもたちは不安・葛藤・恐怖が強く、
元気になり、学習にとりかかるようになるまでには、かなりの日数がかかる。
でも、理解してくれ安心できる学生たちと関わることで元気になって行く。
そのような子どもたちの姿をみるならば、後輩の子どもたちや親・多くの人々は励まされるに違いない。
学生たちが、『ひだまり』の活動に参加してくれている。
大学の掲示板のポスターを見て参加した学生たち。
ボランティアセンターや『ひだまり』のHPを見て知った学生もいる。
学生がやりがいを感じ、友人を誘う例も多い。さらに学生たちの参加が増えて行くことだろう。
そして、教員、カウンセラーほか仕事に就く時、おおいに力になることだろう。」と、
不登校問題を考える東葛の会『ひだまり』の代表 鹿又 克之さんは、語ります。
ここには、互いが育ちあっていく場があります。
学びや気づきを、共に見つける関係があります。
まるごとスマイルファンド(旧名:まるごと松戸ファンド)は、
2009年第2回の助成から継続して、不登校問題を考える東葛の会『ひだまり』に助成を続けています。
学生たちのボランティア活動を安定させるために、交通費やお弁当代にも助成しています。
創立20年の会
同会は1994年6月に、元教師や現役教師、保護者らが
学校に行き渋っていたり、登校できない状態((登校拒否・不登校)になっている子どもたちの居場所をつくろうと、
北松戸駅近くのビル内にスペ-スを設置させました。
毎週、日、月、水、金曜日の12時から17時まで子どもを受け入れ、
いじめなどで共通の体験を持つ子どもたち同士がおしゃべりをしたり、遊んだりしながら楽しく時間を過ごします。
教職課程の学生や、心理学、福祉などを学んでいる学生らもボランティアで参加し、
なごやかな雰囲気のなかで交流しています。
いじめなどで心に傷ができている子は、まず楽しいことやうれしい体験をして、そのうずきを癒すことが必要なので、
同会では子どもの心が落ち着いて自分から勉強をしたいと言い出すまで学習の指導はしていません。
毎年2泊3日程度、新潟県での夏合宿や山梨県での冬合宿を行ない、
自然のなかで子どもたちに思いきり楽しい体験もしてもらっています。
「親たちの会」
一方、保護者に対しても「親たちの会」を毎月第二土曜日、13時から16時まで開いています。
保護者同士がお互いの体験を話したり、交流したりしながら
子どもたちが健やかに育って行くにはどうしたらいいのかを学びあっています。
また、来所面談に訪れる保護者には子どもの状態などを聞き取りながら、丁寧にアドバイス。
電話相談に対してもきめ細かく対応しています。
子どもや家庭のプライバシ-は絶対に守ることも基本としてスタッフにも徹底させています。
理解を深め連携していく活動
さらに年2、3回「講演会」を開き、子ども問題に対応する基本を学びあっているほか、
会報の発行、小冊子、本、資料などを作成して保護者、教師、地域に発信し、
子どもに関する理解を深めてもらう活動もしています。
いじめ問題などの増加に伴い、全国的に対応団体も増えてきましたが、
「登校拒否不登校全国連絡会」全国の集いなどへも積極的に対応し、
大学教授、研究者、各地の親の会、相談所などとも連携して優れた取り組みを学び合っています。
「ひだまり」の子どもたち
現在「ひだまり」に来ている子どもたちは小中生から高校生まで20数人。
千葉県内だけではなく、埼玉県、茨城県などから訪れている子どももいます。
心の傷が癒えてきて勉強をやる気になった子どもには教師や学生らがレベルに応じて学習指導をします。
通信制高校の講座を受けている子どもたちもいます。
その学習指導によって松戸市内の公立高校に進学した、ある子どもが無事に卒業し、
最近、就職も決まって挨拶に来ました。
その子は中学生のとき、いじめに遭い、高校へも行けなくなりましたが、
「ひだまり」を訪れて友達ができ、心も癒されてアルバイトもできるようになりました。
勉強にも励むようになって20歳で再受験し、24歳で高校を卒業したのです。
別のケースでは、高校に入学したものの入学式に出ただけでひきこもっていた、ある子どもの親が相談を受けてその子を「ひだまりに」誘いましたが、なかなか来ませんでした。
あるとき、親が車で送るからと言ったら、一緒に乗りました。
同会でいじめられた内容を話し始め、気持ちがすっきりしたらしく、時々来るようになりました。
偶然にもその子がいた学校から別の子も「ひだまり」に来ていたので友達になって仲良く過ごすようになりました。
その子どもはデジタル関係が得意で同会のブログをつくってくれたので
多少の謝礼をしたら給料をもらったように大喜び。
元気になってまた高校に通学するようになりました。
会場が手狭になってきた
今では保護者やスタッフを合わせると175人、子供の利用者も増え、会場も手狭になって満杯状態です。個別の相談も増え、スタッフも対応が難しくなってきましたが、できるだけ力にはなりたいとがんばっています。
◆不登校問題を考える東葛の会「ひだまり」
連絡先 〒271-0063
千葉県松戸市北松戸2-3-6 第1六協ビル2F
TEL:047-361-8757
【ホ-ムペ-ジアドレス】http://hidamari0501.web.fc2.com/
(文責:TOTO)
「行かないことを否定的に見ない」
足が向かない状態とどう向き合い、
どう考え、どんな道を開いていくか、一緒に考えていく。
=不登校問題を考える東葛の会『ひだまり』=

「いじめその他で学校に行けなくなった子どもたちは不安・葛藤・恐怖が強く、
元気になり、学習にとりかかるようになるまでには、かなりの日数がかかる。
でも、理解してくれ安心できる学生たちと関わることで元気になって行く。
そのような子どもたちの姿をみるならば、後輩の子どもたちや親・多くの人々は励まされるに違いない。
学生たちが、『ひだまり』の活動に参加してくれている。
大学の掲示板のポスターを見て参加した学生たち。
ボランティアセンターや『ひだまり』のHPを見て知った学生もいる。
学生がやりがいを感じ、友人を誘う例も多い。さらに学生たちの参加が増えて行くことだろう。
そして、教員、カウンセラーほか仕事に就く時、おおいに力になることだろう。」と、
不登校問題を考える東葛の会『ひだまり』の代表 鹿又 克之さんは、語ります。
ここには、互いが育ちあっていく場があります。
学びや気づきを、共に見つける関係があります。
まるごとスマイルファンド(旧名:まるごと松戸ファンド)は、
2009年第2回の助成から継続して、不登校問題を考える東葛の会『ひだまり』に助成を続けています。
学生たちのボランティア活動を安定させるために、交通費やお弁当代にも助成しています。
創立20年の会
同会は1994年6月に、元教師や現役教師、保護者らが
学校に行き渋っていたり、登校できない状態((登校拒否・不登校)になっている子どもたちの居場所をつくろうと、
北松戸駅近くのビル内にスペ-スを設置させました。
毎週、日、月、水、金曜日の12時から17時まで子どもを受け入れ、
いじめなどで共通の体験を持つ子どもたち同士がおしゃべりをしたり、遊んだりしながら楽しく時間を過ごします。
教職課程の学生や、心理学、福祉などを学んでいる学生らもボランティアで参加し、
なごやかな雰囲気のなかで交流しています。
いじめなどで心に傷ができている子は、まず楽しいことやうれしい体験をして、そのうずきを癒すことが必要なので、
同会では子どもの心が落ち着いて自分から勉強をしたいと言い出すまで学習の指導はしていません。
毎年2泊3日程度、新潟県での夏合宿や山梨県での冬合宿を行ない、
自然のなかで子どもたちに思いきり楽しい体験もしてもらっています。
「親たちの会」
一方、保護者に対しても「親たちの会」を毎月第二土曜日、13時から16時まで開いています。
保護者同士がお互いの体験を話したり、交流したりしながら
子どもたちが健やかに育って行くにはどうしたらいいのかを学びあっています。
また、来所面談に訪れる保護者には子どもの状態などを聞き取りながら、丁寧にアドバイス。
電話相談に対してもきめ細かく対応しています。
子どもや家庭のプライバシ-は絶対に守ることも基本としてスタッフにも徹底させています。
理解を深め連携していく活動
さらに年2、3回「講演会」を開き、子ども問題に対応する基本を学びあっているほか、
会報の発行、小冊子、本、資料などを作成して保護者、教師、地域に発信し、
子どもに関する理解を深めてもらう活動もしています。
いじめ問題などの増加に伴い、全国的に対応団体も増えてきましたが、
「登校拒否不登校全国連絡会」全国の集いなどへも積極的に対応し、
大学教授、研究者、各地の親の会、相談所などとも連携して優れた取り組みを学び合っています。
「ひだまり」の子どもたち
現在「ひだまり」に来ている子どもたちは小中生から高校生まで20数人。
千葉県内だけではなく、埼玉県、茨城県などから訪れている子どももいます。
心の傷が癒えてきて勉強をやる気になった子どもには教師や学生らがレベルに応じて学習指導をします。
通信制高校の講座を受けている子どもたちもいます。
その学習指導によって松戸市内の公立高校に進学した、ある子どもが無事に卒業し、
最近、就職も決まって挨拶に来ました。
その子は中学生のとき、いじめに遭い、高校へも行けなくなりましたが、
「ひだまり」を訪れて友達ができ、心も癒されてアルバイトもできるようになりました。
勉強にも励むようになって20歳で再受験し、24歳で高校を卒業したのです。
別のケースでは、高校に入学したものの入学式に出ただけでひきこもっていた、ある子どもの親が相談を受けてその子を「ひだまりに」誘いましたが、なかなか来ませんでした。
あるとき、親が車で送るからと言ったら、一緒に乗りました。
同会でいじめられた内容を話し始め、気持ちがすっきりしたらしく、時々来るようになりました。
偶然にもその子がいた学校から別の子も「ひだまり」に来ていたので友達になって仲良く過ごすようになりました。
その子どもはデジタル関係が得意で同会のブログをつくってくれたので
多少の謝礼をしたら給料をもらったように大喜び。
元気になってまた高校に通学するようになりました。
会場が手狭になってきた
今では保護者やスタッフを合わせると175人、子供の利用者も増え、会場も手狭になって満杯状態です。個別の相談も増え、スタッフも対応が難しくなってきましたが、できるだけ力にはなりたいとがんばっています。
◆不登校問題を考える東葛の会「ひだまり」
連絡先 〒271-0063
千葉県松戸市北松戸2-3-6 第1六協ビル2F
TEL:047-361-8757
【ホ-ムペ-ジアドレス】http://hidamari0501.web.fc2.com/
(文責:TOTO)

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